帝国劇場
帝国劇場といえば東京宝塚劇場、今は亡き日劇と並んで東京地区での東宝の牙城(?)のような場所。戦後進駐軍が宝塚劇場を接収した際には、ここで宝塚歌劇が公演されたりもした。
以下「帝国劇場」だ「帝劇」だと、これ見よがしに登場するが、実際のところ国際ビルヂングの一角に帝劇があるというのかな~。お堀に面した外観を見てもず~と同じで「ここから帝劇!」と明確な線引きはできない。当然ながら竣工も同じ年である。
この2つの関係はようわからんが、今後当サイト内ではこの建物を帝劇として扱う事とする。
興味のある方は、このビルの成り立ちなどご自由にお調べください。
帝劇の勇姿(レッツゴー若大将)P01
「参一銀行」なんて名前になったりと、大活躍の帝劇(クレージー大爆発)P02
レッツゴー!若大将/南太平洋の若大将 (1967年 東宝)
今回は帝劇の1階にあった今は無きPANAM、パン・アメリカン航空の店舗を2作品から紹介する。
まずはじめにレッツゴー!若大将から。
いつものように親の金を使い込んで勘当された青大将。「まじめに働く!」という言葉を信じ田能久帝劇店へ連れて行くシーンだ。
1階ショーウインドウ前を歩く若と青の両大将。パンナムの文字が確認できる。P03
正面玄関を入る両大将。F01
照明の位置や天井のデザインなど、当時と殆ど変わってない。
南太平洋の若大将(1967年 東宝)
若大将が格安航空券を買いに行くシーンだったと思う。F02
左奥に見える東京會館。撮影時は2代目だったが、現在3代目の建設中だ。
さてパンナムの東京支店というか店舗。皆さんもよくご存知なのはアルプスの若大将で澄ちゃんが勤務していた三菱商事ビル別館(現三菱商事本社ビル)1階にあった店舗ではないかと思う。
三菱商事ビル別館のパンナム。P04
帝劇内のパンナム。P05
どちらも昭和43年の住宅地図である。
この2作品はアルプスの若大将から1年後に公開されている。この時点で三菱商事ビル別館と帝劇の2ヵ所にパンナムは存在したということになる。
現地を撮影した2007年8月時点でこの場所にはエア・タヒチとユナイテッド航空が入居していた。時代の流れとはいえユナイテッド航空とは、なんとも皮肉な結末である。
〔このシーンの出演者〕
・加山雄三 ・田中邦衛
〔ロケ地情報〕
名称:帝国劇場
住所:東京都千代田区丸の内3-1-1
交通:東京メトロ、都営地下鉄日比谷駅B3、B4出口直結
現地撮影:2007.08.04