空き地
秋立ちぬ(1960年 東宝)
秀男と悪ガキ達はある空き地に到着。ここで野球をやるようだ。
空き地に向かって走ってくる悪ガキ達。P01
昭和通り横断に遅れた分、遅れてくる秀男①
金網をよじ登る秀男。P02
野球をやるにはちょうど良い広さの空き地だ。P03
三角ベース知ってるか?秀男は知らなかった・・・ P04
もっとちっちゃい奴らも入ってきた(笑) P05
成瀬監督のこういう演出が憎いね~
「お~!いくぜ~!しっかり守れよ~」野球が始まった。P06
ヤバッ!扉を開けて警備員が来た! P07
「蜘蛛の子を散らす」とはこのことか?逃げ出す悪ガキ達。P08
一人逃げ遅れ怒られる秀男。P09
〔解説〕
非常に難しかったこの場所、『大瀧詠一の「映画カラオケ」のすすめ。(月刊東京人2009年11月号)』には
・昭和通りと三原橋の間にあった帝国興信所の創業者、後藤武夫の私邸跡。
・戦後は戦中軍に接収されアパート。
・昭和35年に取り壊され空き地に。
とある。正直これだけでは何のことかさっぱり分からない。具体的に大瀧氏の決め手となったのは
・フェンスの背景に映っている屋根が円形の建物だそうだ。この屋根が円形の建物は画像P01の②のことだ。さて、これだけヒントがそろっても秀男と同じ田舎モンの私には全くわからなかったが、『ぼくの近代建築コレクション』の管理人さまより「後藤邸は火保図に載ってますよ」との情報をいただいた。ちょっと火保図を見て見ますか。
空き地付近MAP MAP01
確かに「後藤邸」ありますね。右隣の南胃腸病院は、その後癌研~現在の銀座ブロッサムへと変わった。
また「屋根が円形の建物(画像P01の②)はブログで公開済みです。」とのこと。早速アクセスしてみると、ありましたありました。撮影された昭和62年当時は1階に「おっかさん弁当」なんて入ってる。一度『ぼくの近代建築コレクション』にてご確認いただきたい。
この空き地はその後、銀座東急ホテルハイヤー部駐車場~東急銀座ビルと変わり、2008年に東急銀座二丁目ビルが竣工し現在にいたっている。
〔このシーンの出演者〕
・大沢健三郎
〔ロケ地情報〕
名称:空き地(現 東急銀座二丁目ビル)
住所:東京都中央区銀座2-15-2
交通:東京メトロ有楽町線新富町駅下車1番出口より徒歩5分
現地撮影:2015.07.29