銀座4丁目交差点 _01
秋立ちぬ(1960_東宝)
物語はここから始まる。
長野に嫁いだ深谷茂子(乙羽信子)は夫に先立たれ(肺の病)一人息子の秀男(大沢健三郎)を連れ中央区新富町の実家に戻る事になった。
そんな二人が銀座4丁目の交差点に現れるシーンだ。
今日も賑やかな銀座4丁目交差点。P01
撮影は松坂屋銀座店の4、5階あたりからと思われる。
勢いよく階段を駆け上ってきた秀男。F01
この階段は地下鉄銀座駅のA6出口、三越銀座店の晴海通り側にある。しかしご覧のように現在では撤去され跡形もない。Googlemapにも「A6」と記載があるがストリートビューには写ってない。が、2009年12月のストリートビューに興味あるモノが写っていたので紹介する。
ストリートビュー(2009年12月)P02
何やらフェンスで囲われ工事中のようだ。ウラを取ったわけではないが、この工事でA6出入口が撤去されたのだと思う。2009年も師走の出来事だ。
在りし日のA6出入口は『日本映画の名匠 成瀬巳喜男ファンページ』様にて公開されているので、是非一度ご覧いただきたい。
銀座の街の賑わいにに驚く秀男。P03
久しぶりに銀座へ戻ってきた茂子もうれしそうだ。P04
大変申し訳ないが、今回の撮影で何を勘違いしたか三愛と旧日産ギャラリーを別々に撮影してしまったので、下の画像は他から借用した。
さて、この後二人が向かった方向だが、F01でこちらを向く秀男の奥に歩い行く茂子の背中が見える。また立ち止まってキョロキョロ眺める秀男に「こっちだよ!」と茂子のセリフもあることから、二人は晴海通りを勝鬨橋方向へ歩いて行った事がわかる。
〔このシーンの出演者〕
・乙羽信子 ・大沢健三郎
〔ロケ地情報〕
名称:銀座4丁目交差点
住所:東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越
交通:東京メトロ銀座駅下車
現地撮影:2015.07.29