東劇裏_03
夜の流れ (1960年 東宝)
今回東劇裏_01、02、03と3ヶ所に分けたが、特に01と03は当時の築地周辺では、どこでもお目にかかれる風景だ。よって場所の特定には非常に苦労した。
当初④を京橋郵便局と考えていたため、この道路は、築地4丁目2番地、3番地と4番地の間と推測した。カメラは晴海通り方向を撮し←⑤は2番地と3番地の間の路地と特定した。
しかし、京橋郵便局の画像を見たところ、全く違う事に気がついた。
▼旧京橋郵便局。(画像②)
さて振り出しに戻ってしまったが、とにかく近所をくまなく探して見つけ出したのがここだ。
▼④のビル(画像③)
右が本作品、左は『日本一のゴリガン男』に登場した第一脳外科病院で築地の国立がんセンターの旧建物だ。
この通りから建物の右端の部分が見えている。となるとこの通りは中央区築地4丁目1番地と2番地、3番地の間の道路ということになる。
では再度画像①を見てみる。
①主役の立ち位置 ②「河庄」の看板(この電柱手前に右に入る路地が有り、ここで01は撮影された) ③料亭らしき塀 ④国立がんセンター ←⑤こちらに道路あり
実はこの場所が特定できたおかげで、東劇裏_01の特定につながった。
では東劇裏_01の画像と同じポイントを紹介する。
▼東劇裏_01の画像①(画像④)
画像①と同じ番号を付ってあるので、わかりやすいと思うが念のため、
①主役の立ち位置
②「河庄」の看板 画像①で画像右端に少し見える格子の窓は画像④で電柱の真後ろにあることがわかる。
また画像①の②電柱の右に少し見える濃い茶色の長方形の部分は、画像④の塀③の左に見える勝手口になる。
③この塀は料亭(?)大和の塀
←⑤ここを入ると01で美也子と母親が出くわした場所になる。
以上のように 東劇裏_01、02、03は殆ど同じ場所で撮影されていることが以下MAPより確認できる。
画像①の電柱にある河庄の看板②は、地図上の赤く塗られた部分がお店になる。
では最後に、このシーンのFlash画像を・・・・・
道路奥には現在のがんセンターの建物が見える。信号を右折すると采女橋に出る。
〔このシーンの出演者〕
・司葉子 ・三益愛子
〔ロケ地情報〕
名称:名も無い道路
住所:東京都中央区築地4-1と4-2、4-3の間
交通:東京メトロ日比谷線、都営地下鉄浅草線 東銀座駅下車 徒歩5 分